「あれ、あのページどこに保存したっけ…?💦」と困った経験はありませんか?
気づけば一時保存用のフォルダがたくさん、長らく積み上げてきたブックマークが数百個、どこにあるのか見つからない。保存するときも同様で、とりあえず一時保存用フォルダを新たに作成…。
この記事では、パソコン初心者でもできる効率的なブックマーク整理術を解説します。
手順概要:初心者でも安心の4ステップ
- 明らかに不要なブックマークを一気に整理する
- 新しくフォルダ構成を考える
- ブックマークのデータを加工/整形する
- 本当に必要なものだけ厳選して復元する
各ステップを詳しく解説しますので、パソコン初心者でも迷わず進められます。
もちろん、必要なツール(無料)や具体例も紹介するので、ぜひ試してみてください!
ステップ1:明らかに不要なブックマークを一気に整理しよう
まず最初にやるべきことは、重複やリンク切れのブックマークをツールで一括整理することです。
拡張機能:「Bookmarks clean up」
この拡張機能を使えば、不要なブックマークを短時間で一気に削除できます。
- Chromeウェブストアで「Bookmarks clean up」を検索してインストール。
- 拡張機能を開き、「重複を削除」または「リンク切れを整理」をクリック。
- 削除内容を確認し、削除してスッキリ!
ポイント:この工程で、重複は一気に削除できますが、リンク切れについてはサーバーの一時的な現象だったり、認証が必要なサイトもリストに上がってくる場合があるので、慎重に判断してください。
ステップ2:新しくフォルダ構成を考えよう
次に、残ったブックマークを整理するためにフォルダ構成を決めましょう。人によるので、最適解はありません。効率的に整理するためのコツを以下にまとめました。
フォルダ名を決める手順
- 整理したいジャンルやカテゴリを考えます。
- 自分で思いつかない場合は、ChatGPTのようなAIツールに相談するのもおすすめです。
- ジャンルごとにフォルダ名を決めたり、重要度や用途に応じて番号を振る案もあります。
例1:
- ポケモン
- 原神
- ツール類
- 動画/配信
- 通販
例2:
- [1] 仕事
- [2] 趣味
- [3] ゲーム
もちろん、フォルダの数やルールは自由です。
ステップ3:ブックマークのデータを加工/整形しよう
重複削除だけでは、まだぐちゃぐちゃです。整理しやすくするためにデータを編集します。
バックアップをエクスポート
ブラウザの設定から、現在のブックマークをHTML形式でエクスポートします。
Chromeの場合:
- 右上のメニュー(︙)から「ブックマーク」→「ブックマーク マネージャー」を選択。
- 同じく右上の(︙)→「HTMLファイルにエクスポート」をクリック。
これで完全なバックアップが取れます。
HTMLファイルをテキストエディタで開いて編集する
まず、ブラウザからエクスポートしたHTMLファイルを開きます。メモ帳(Windows)などのシンプルなテキストエディタで構いません。
- 以下の加工を行う:ファイルの内容を整理するために、以下の手順で加工を進めます
- 上部にあるコメントタグを削除:エクスポートされたHTMLファイルには、ブラウザが自動的に付加したコメントタグがあります。これらは削除して構いません。
<!-- This is an automatically generated file. It will be read and overwritten. DO NOT EDIT! -->
上記のコメント部分を全て削除してください。これにより、後で整形した時に誤動作するのを防ぎます。
- <DT>を<li>に置き換え:後で整理しやすくするため、ブックマークをリスト形式に変換します。
- テキストエディタの「検索と置換」機能を開きます(WindowsならCtrl + H、MacならCommand + H)。
- 検索語:<DT>
- 置換後:<li>
- 「すべて置換」を実行し、全ての<DT>タグを一括で<li>に変更します。
- 上部にあるコメントタグを削除:エクスポートされたHTMLファイルには、ブラウザが自動的に付加したコメントタグがあります。これらは削除して構いません。
- データを並び替える:さらに整理しやすくするため、内容を並び替えます。
- テキスト並び替えサイトを開きます。
- HTMLファイル内の文字を全てコピーして、ツールに貼り付けます。
- 「昇順」または「降順」を選択して並び替えを実行します。
- 並び替えた結果をコピーし、HTMLファイルに貼り付けます。
- 先頭に<ol>を追加:HTMLファイルの最初の行に以下のコードを追加して改行(エンターを押下)することで、番号付きリストとして表示されるようにします。
<ol>
ここまでの過程により、同じサイトのURL群がまとまり、フォルダ階層も無視するので整理が簡単になります。
- 並び替えたデータを保存する:編集したHTMLファイルを保存します。元のファイルと区別するため、別の名前を付けて保存しましょう。例:
- 元のファイル名:
bookmarks.html
- 保存時のファイル名:
sorted_bookmarks.html
新しい名前で保存することで、上書きミスを防げます。
- 元のファイル名:
ステップ4:本当に必要なものだけ復元していく
ブラウザのブックマークを全て削除する
ブックマーク整理の第一歩は「リセット」です。エクスポートしたHTMLがあるので、万が一でも簡単に復元可能です。思い切って全て削除することで、心機一転整理を始められます。
Chromeの場合:
- ブラウザ右上の「3点メニュー」をクリック。
- 「ブックマーク」→「ブックマークマネージャー」を選択。
- 全てのブックマークを選択し、右クリック→「削除」を選択。
ブラウザのブックマークバーにフォルダを作成
削除が完了したら、必要なブックマークを整理するためのフォルダを作成しましょう。フォルダ名は前述した通り、自分の使いやすさを基準に決めてください。例えば、「仕事用」「趣味」「後で読む」などがオススメです。
- ブラウザのブックマークバーを表示します。
- Chrome:設定→「外観」→「ブックマークバーを表示」スイッチをオン。
- ブックマークバーの空白部分を右クリックし、「新しいフォルダ」を選択。
- 先ほど決めたフォルダ名を入力して保存。
厳選したブックマークのみ復活させる
ここから、あなたにとって本当に必要なものだけを復活させていきます。時間と労力はかかりますが、あなたにとって必要なサイトかどうかはツールやAIでは自動化できない工程です。ご自身でリンクを1つずつ確認しながら進めることこそが、よりよい結果になります。
- 加工したHTMLファイルをブラウザで開きます。
- 表示されたリンクリストを上から順に確認します。
- 必要なリンクをドラッグして、ブックマークバーのフォルダにドロップします。
この作業は少し地道ですが、時間をかけてじっくり取り組むことが重要です。
【ポイント】
- 地道な手動作業が必要:番号リストを活用し、途中で休憩を挟みつつ進めることで、闇雲に整理するのと比べて遥かに効率よく整理できます。どこまで進んでいるのか進捗も確認しながら行えるため、ゴールが見えている安心感。
- 仕分け作業中の判断基準:
- 「旬を過ぎたもの」はスルー。
- 「本当に必要な時は検索すればよい」という考えで割り切る。
- 「アイデア系」はブックマークではなくメモアプリに書き留め、復活はさせない。
少しずつ作業を進める中で、「これは不要だな」「これは今ただちに復活させるまでもないな」と感じるものが出てくるはずです。それが整理の精度を高めるポイントです!
まとめ:ゼロベース思考を活用で大きな成果
完成後のブックマークは、必要なものだけに厳選されているはずです。「なんだ、最終的には結局手動か」と思うかもしれませんが、ツールやAIで「仕分けるだけ」では数は減らないため、煩雑さはあまり改善しません。ゼロから再構築する方がスッキリ整理できます。
いざとなったら検索で新たにブックマークすればいいですし、「低優先のリンク群をまとめて復活させるのは面倒だし、エクスポートしたHTMLファイルからいつか取り出せばいいや」という気構えを持つことでなるべく復活させないことこそ、より高い整理結果になります。
最後までたどり着いたら、整理されたブックマークで快適なブラウジング生活を楽しんでください!お疲れ様でした。
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